睡 眠 障 害

「睡眠障害」とは、質的または量的に適切な睡眠を取得できない状態を指す一般的な用語です。これにはさまざまな種類や原因が存在し、以下はその代表的なものです

⒈不眠症 (Insomnia)

 寝入るのが難しい、夜中に何度も目が覚める、早朝に目が覚めて二度と眠れないなど、睡眠の質や量が不足する状態。

⒉過眠症 (Hypersomnia)

普通以上に多くの睡眠が必要で、日中に過度な眠気を感じる状態。

⒊睡眠時無呼吸症候群 (Sleep apnea)

睡眠中に一時的に呼吸が停止する症状。これにより、睡眠が繰り返し中断される。

⒋周期性四肢運動障害

 (Periodic Limb Movement Disorder, PLMD)

 眠っている間に脚や腕が不随意に動く状態。

⒌レム睡眠行動障害

(REM Sleep Behavior Disorder)

レム睡眠中に夢を物理的に実演すること。これは通常、人々が深い睡眠中に体が動かない理由である筋肉の麻痺が起こらないため。

⒍遅延型睡眠相症候群

(Delayed Sleep Phase Syndrome)

生体リズムが通常よりも遅れているため、晩夜になるまで眠れない、または朝遅くまで寝てしまう状態。

⒎先天性概日リズム睡眠障害

(Non-24 Hour Sleep-Wake Disorder)

通常の24時間のリズムではなく、異なるリズムで眠気や覚醒が現れる障害。

⒏GABA(ガンマアミノ酪酸)

GABAは中枢神経系での主要な抑制性神経伝達物質で、興奮を抑えてリラックスさせる作用があります。不足すると、不安や緊張が増加し、睡眠の質が低下する可能性があります。GABAはサプリメントとしても提供されていることが多く、安眠効果やリラックス効果を目的として摂取されることがあります。

⒐桑の実(さんそうにん)

桑の葉や桑の実には、1-デオキシノジリマイシンという成分が含まれており、血糖値の上昇を穏やかにする作用があると言われています。夜間に血糖値が不安定になると、睡眠の質が低下する可能性があるため、桑の実や桑の葉は安定した睡眠をサポートする成分として注目されています。

睡眠障害の原因はさまざまで、

 ストレス、

 心理的要因、

 身体的疾患、

 薬物の影響、

 生活習慣

 などが考えられます。

症状や原因に応じて適切な治療や対策が必要です。もし持続的な睡眠障害に悩まされている場合は、医師や専門家に相談することをおすすめします。