血管疾患のメカニズム

血管疾患は、心臓から全身に酸素と栄養を運ぶ血管の働きが妨げられる病気のことを指します。
主な血管疾患には
 ・動脈硬化
 ・高血圧
 ・心筋梗塞
 ・脳卒中(脳血管障害)

        などがあります。
これらの病気は、血管の内壁に生じるさまざまな変化によって引き起こされます。以下にそのメカニズムについて詳しく説明します。

⚫️動 脈 硬 化

動脈硬化は、血管の内壁にプラーク
(脂肪、コレステロール、カルシウム、その他の物質の堆積)が形成され、
血管が硬くなり狭くなる状態を指します。プラークが大きくなると、血流が妨げられ、組織や臓器への酸素供給が不足する可能性があります。
また、プラークが破れると血栓が形成され、
さらに血流を阻害する可能性があります。
これが心筋梗塞や脳卒中の主な原因となります。

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⚫️高 血 圧

高血圧は、血液が血管壁に対して持続的に高い圧力をかける状態を指します。
時間とともに、この高圧は血管を傷つけ、プラークが形成されやすい環境を作り出します。
これにより、動脈硬化のリスクが高まります。

⚫️心 筋 梗 塞

心筋梗塞は、通常、冠動脈(心筋に血液を供給する動脈)に形成された血栓によって引き起こされます。血栓が血管を完全に塞ぐと、その部分の心筋への血流が止まり、酸素と栄養が届かなくなります。これにより、心筋細胞は死ぬ(壊死する)可能性があります。

⚫️脳 卒 中

脳卒中は、脳への血液供給が一時的にまたは恒久的に遮断されると発生します。血栓によって脳の血管が塞がれると、その領域の脳細胞は酸素と栄養を得られずに死に、脳の機能が失われます。これを虚血性脳卒中といいます。また、脳の血管が破裂して血液が脳組織に漏れ出すと、出血性脳卒中となります。これらの血管疾患は、適切な食事や適度な運動、禁煙といった生活習慣の改善、そして医療による管理で予防・管理することが可能です。具体的なリスク要因や症状については、医療専門家に相談することが重要です。

虚血性血管疾患とは、

虚血性血管疾患は、血管内の血液供給が不足し、組織や臓器に適切な酸素や栄養が供給されない状態を指します。これは通常、血管が狭窄したり、閉塞したりすることによって引き起こされます。主な原因は動脈硬化や血栓形成です。
この状態は心臓や脳などの重要な臓器に影響を及ぼす可能性があり、心筋梗塞や脳卒中などの深刻な合併症を引き起こすことがあります。虚血性血管疾患の症状には、痛みやしびれ、冷え、血行不良に関連する他の症状が含まれることがあります。

我が国における新規発祥心不全の推移