腸内のpH値は、

腸の異なる部位によって異なります。

通常、次のような範囲で推移します。

① 胃(pH 1.5〜3.5の強酸性)

 ここでは胃酸が食物を消化し、

細菌の増殖を抑制します。

②十二指腸(pH 6〜7)

 胃から食物が移動し、胃酸が中和されます。

 膵液や胆汁の影響でpHが上昇し、

消化酵素が活性化します。

③ 小腸(pH 7〜8)

 主に十二指腸からの消化液が影響し、

栄養素の吸収が行われます。

 ④大腸(pH 5.5〜7の弱酸性)

 腸内細菌の活動によりpHがやや下がります。

 この範囲では水分や栄養素の吸収が進み、

腸内細菌が健康に保たれます。

適切なpHは、消化や栄養素の吸収、

腸内細菌のバランスを保つ上で

重要です。

特に大腸の適切なpHは、

腸内細菌の健康を維持するために

重要です。