更年期障害について

更年期障害

更年期障害は、主に女性が経験する、生殖機能の変化が引き起こす一連の身体的および 心理的症状を指します。その根底にあるメカニズムはホルモンの変動と、それが体全体に与える影響に関連しています。更年期は、女性の卵巣が卵子を放出する能力が減少し、女性ホルモンであるエストロゲンとプロゲステロンの レベルが下がる時期を指す。これらのホルモンは、生理周期だけでなく、心と体の健康全般に影響を及ぼします。以下に、ホルモンレベルの変動が身体と心に及ぼす影響をいくつか挙げます

;ホットフラッシュとナイトスウェット

エストロゲンレベルの低下により、自律神経系が乱れ、体温調節が影響を受けます。これがホットフラッシュ(発汗や顔のほてり)や、ナイトスウェット(夜中に汗をかく)を引き起こします。

;心の健康

エストロゲンはセロトニンという 神経伝達物質の活動に影響を与える。セロトニンは「幸せホルモン」とも呼ばれ、気分を安定させる役割があります。エストロゲンが減少すると、これに影響を受けて気分が不安定になったり、抑うつ症状を感じることがあります。

;睡眠障害

ホットフラッシュやナイトスウェットにより、睡眠が中断されることがあります。また、エストロゲン減少は睡眠の質にも影響を与え、不眠を引き起こすことがあります。

;骨密度の減少

エストロゲンは骨の健康を保つために重要な役割を果たしています。そのため、エストロゲンのレベルが下がると、骨粗鬆症のリスクが高まることがあります。

⚫️更年期障害の対処法

★規則正しい生活習慣を取り戻す
★不安な場合は専門家に相談する
 まずは更年期特有の自律神経の乱れを改善するため、日々の生活習慣を見直すことが大切です。日中の眠気がつらい場合は以下のような生活習慣の改善を行い、睡眠の質を高めてみましょう。
★起床時間と就寝時間を一定に保つ
★毎朝起きたら日光を浴びる
★適度に運動する習慣を身につける
★就寝前に読書やストレッチなど、リラックスする習慣を整える
★就寝前に長時間スマホやテレビの画面を見ない
★寝酒はなるべく避ける など
 不安な場合はかかりつけ医などに相談することも検討してみてください。異常な眠気がつづく場合は、更年期障害以外の原因が隠れていることもあります。検査を先送りにせず、医療機関を受診することが大切です。また、定期的に健診や人間ドックを受けることで、更年期障害につながる体の不調を発見できます。

エストロゲンについて詳しいことは→コチラ