他にも身体に悪影響はあるの?

人工甘味料が私達の身体にどのような弊害をもたらす可能性があるかについて解説していきます。

甘さに対する依存性が高い

人工甘味料の味覚に及ぼす生理的な反応が摂食行動に影響を及ぼす可能性があり、さらに血糖値が上昇しないため、脳の反応を介して摂食行動が促進され、太りやすくなる可能性もあるとされています。


人工甘味料の強い甘味に慣れてしまうと、甘味に対する感覚が鈍くなってしまいます。そのため、もっと甘いものを欲したり、より甘いものを欲するようになるのです。さらに、コカイン以上の中毒性があると言われています。

腸内環境が悪化する

近年「腸活」が流行ってる裏側には、腸内環境を整える事により、心身共に良い効果が期待できるという背景があります。その腸内環境に大きく関係するのが腸内細菌叢なのですが、人工甘味料がその腸内細菌叢に影響するということが分かっています。


人工甘味料のひとつであるサッカリンでは、耐糖能(血糖値をコントロールする能力)の悪化がみられ、アスパルテームでも、腸内細菌叢に変化が現れ耐糖能異常に影響を与えている可能性が示唆されました。


心身の健康のためには、腸内細菌叢の多要性も大切な要素のひとつです。そう考えると、腸内環境の悪化に伴う健康被害をもたらす可能性が十分にあることが考えられます。

リーキー腸の粘膜上皮細胞は通常、
細胞と細胞の間はタイトジャンクションと呼ばれる
結合で密着しています。しかし、何らかの原因で、このタイトジャンクションが損傷し、細胞間の密着が緩むと、あたかも腸粘膜に穴が空いた状態になることがあります。これをリーキーガット(腸もれ)と呼んでいます。腸に穴が空いて、腸内から食べ物の分子や病原菌、毒素などが漏れ出すと、様々な症状が起こります。これがリーキーガット症候群(腸管壁浸漏症候群)です。

☆リーキーガットの原因は、

・ストレス
・活性酸素
・有害重金属
・環境汚染物質、環境ホルモン
・抗生物質やピルなどの薬物
食品添加物農薬化学物質
・小麦グルテン、カゼイン
・カビ(カンジダ菌)
・ピロリ菌やクロストリジウム・ディフィシルのような悪玉菌寄生虫などです。
これらは、腸の「炎症」を引き起こし、腸粘膜のバリア機能が低下させ、その結果、腸に穴をあけてしまうのです。腸カビ(カンジダ)は菌糸になると、ダイレクトに腸粘膜に入り込み、炎症をおします。こうして、腸の細胞と細胞の隙間(穴)から、毒素や病原菌、未消化のタンパク質(アレルゲン)、重金属などの有害物質などが漏れ出し、全身を駆け巡ります。これが身体のあちらこちらで悪さをします。これが不調の正体です。腸カビが原因で起こる炎症やリーキーガット、そしてカビが出す毒素や生成物が原因で、症状は多岐にわたります。

肥満や糖尿病に関係している

人工甘味料自体には血糖値を上げる性質はありません。しかし、肥満や糖尿病の原因になると考えられています。

実は、血糖値が上昇しないという性質があることにより、エネルギーの恒常性が崩れてしまうため。脳の反応を介して摂食行動が促進され、むしろ太りやすくなってしまうのです。


また、上に記した人工甘味料への「依存性・中毒性」が、甘味に関連した糖質の摂取を促す可能性も。さらに、腸管での甘味の感知が、糖の代謝に影響を与える可能性も示唆されています。


ある研究結果でも、人工甘味料が含まれている飲料水を定期的に飲んでいる人は、そうでない人に比べて糖尿病の発症率が1.7倍高かったというデータも。


ダイエット飲料や、カロリーゼロ、低カロリー、糖質0などの文言に魅力を感じても、実はその言葉の裏には恐ろしい健康被害が待っているかもしれません。知らないということは、自分の健康を脅かすことにも繋がるのです。