リーキー腸の粘膜上皮細胞は通常、
細胞と細胞の間はタイトジャンクションと呼ばれる
結合で密着しています。しかし、何らかの原因で、このタイトジャンクションが損傷し、細胞間の密着が緩むと、あたかも腸粘膜に穴が空いた状態になることがあります。これをリーキーガット(腸もれ)と呼んでいます。腸に穴が空いて、腸内から食べ物の分子や病原菌、毒素などが漏れ出すと、様々な症状が起こります。これがリーキーガット症候群(腸管壁浸漏症候群)です。
☆リーキーガットの原因は、
・ストレス
・活性酸素
・有害重金属
・環境汚染物質、環境ホルモン
・抗生物質やピルなどの薬物
・食品添加物、農薬、化学物質
・小麦グルテン、カゼイン
・カビ(カンジダ菌)
・ピロリ菌やクロストリジウム・ディフィシルのような悪玉菌寄生虫などです。
これらは、腸の「炎症」を引き起こし、腸粘膜のバリア機能が低下させ、その結果、腸に穴をあけてしまうのです。腸カビ(カンジダ)は菌糸になると、ダイレクトに腸粘膜に入り込み、炎症をおします。こうして、腸の細胞と細胞の隙間(穴)から、毒素や病原菌、未消化のタンパク質(アレルゲン)、重金属などの有害物質などが漏れ出し、全身を駆け巡ります。これが身体のあちらこちらで悪さをします。これが不調の正体です。腸カビが原因で起こる炎症やリーキーガット、そしてカビが出す毒素や生成物が原因で、症状は多岐にわたります。