水溶性ビタミンの種類と特徴、働き

水溶性ビタミンは水に溶けやすく、

体内で短期間しか貯蔵されない

特性があります。

そのため、定期的な摂取が必要です。

主な水溶性ビタミンには

以下のような種類があります。


☆ビタミンC(アスコルビン酸)

・特 徴

 水に容易に溶ける酸化に敏感熱に比較的耐性がありますが、長時間の加熱で劣化する可能性がある。

  ビタミンCの劣化要因はこちら

・働 き

 コラーゲンの生成

 抗酸化作用

 免疫機能の強化

 鉄の吸収を助ける


ビタミンCは酸化したビタミンEを再生

 ビタミンC(アスコルビン酸)はビタミンEが酸化した後にその酸化を逆転させ、ビタミンEを再生する作用が報告されています。この相互作用によって、両方のビタミンは一緒に摂取されると相乗的な抗酸化効果を発揮することがあるとされています。

 具体的には、ビタミンEが細胞膜などで酸化された際、ビタミンCがその酸化ビタミンEを元の還元型(活性型)に戻すことができます。

この機構により、ビタミンEの抗酸化作用が持続し、さらにビタミンCも酸化ストレスから細胞を保護する役割を果たします。

 このような相互作用は、ビタミンCとビタミンEが一緒に存在する食品(例えば、多くの果物や野菜)を摂取することで自然に利用されることが多いです。

それぞれが持つ抗酸化作用を最大限に活かすためには、これらのビタミンをバランスよく摂取することが推奨されています。



☆ビタミンB群

 B群ビタミンにはいくつかの種類があり、それぞれ異なる働きがあります。

;ビタミンB1(チアミン)

 ・特 徴:炭水化物の代謝に関与

 ・働き:エネルギー生成、神経機能の維持

;ビタミンB2(リボフラビン)

 ・特 徴:蛋白質と脂質の代謝に必要

 ・働 き:エネルギー生成、眼の健康維持

;ビタミンB3(ナイアシン)

 ・特 徴:DNA修復、脂質合成、エネルギー生成に関与

 ・働 き:コレステロール管理、脳機能の維持

;ビタミンB5(パントテン酸)

 ・特 徴:各種生体高分子の合成に関与

 ・働 き:コレステロールとステロイドホルモンの生成、疲労の軽減

;ビタミンB6(ピリドキシン)

 ・特 徴:アミノ酸代謝に関与

 ・働 き:神経伝達物質の生成、赤血球の生成

;ビタミンB7(ビオチン)

 ・特 徴:脂質、炭水化物、蛋白質の代謝に関与

 ・働 き:皮膚と髪の健康維持、エネルギー生成

;ビタミンB9(葉酸)

 ・特 徴:DNAとRNAの合成に必要

 ・働 き:赤血球の生成、神経系の発達(特に妊娠中)

;ビタミンB12(コバラミン)

 ・特 徴:赤血球の生成とDNA合成に必要

 ・働 き:神経機能の維持、エネルギー代謝

各水溶性ビタミンは多くの食品に含まれていますが、特に野菜、果物、穀物、肉、魚などに多く含まれています。

定期的な摂取が推奨されています。