がんの原因

がんの原因はさまざまで、

活性酸素

・環境要因
・遺伝要因
・生活習慣

など多岐にわたります。

🔳環境要因

放射線や特定の化学物質、有害な環境要素にさらされると、がんのリスクが高まることが知られています。

・タバコの煙
・アスベスト(石綿)
・産業廃棄物
・塗装に含まれる芳香族アミン
・紫外線曝露
・放射線曝露
・化学物質への曝露

🔳生活習慣

 ・喫煙
 ・アルコール摂取
 ・不健康な食事

 ・運動不足

運動不足などはがんのリスクを高めます。例えば、喫煙は肺がんの最も一般的な原因であり、アルコールの過度な摂取は肝臓や食道などのがんを引き起こす可能性があります。

🔳遺 伝

特定の遺伝子変異(BRCA1やBRCA2など)は、乳がんや卵巣がんなどのリスクを高めます。がんは、遺伝子の異常によって細胞の成長と分裂が制御できなくなる状態であるため、これらの遺伝子変異は重要な要因です。

🔳年 齢

 がんは一般的に高齢者に多く見られます。これは細胞が経時的にダメージを受けると、それらの修復メカニズムが効率的に機能しなくなるためです。がんの罹患率は、男女ともに50歳代ごろから増加し、高齢になるほど高くなります。特に60歳代に入ると男性の罹患率が一気に上昇します。50歳までの年齢において、がんになる確率は、男性で37人に1人、女性で16人に1人です。定年である60歳までの確率では、男性で13人に1人、女性で8人に1人となります。

年代別の発症状況は、30歳代後半~40歳代で女性が男性よりやや高く、40代後半からがんの発症リスクが高くなっていきます。40代から50代にかけては大腸がんが最も多く、胃がんも増えていきます。肺がんもこの二つに次ぐ発症状況ですが、治療効果を得にくいがんですので、まず予防のために禁煙が必要です。男性特有のがんである前立腺がんは50歳ごろから急激に発症リスクが高くなる特徴があります。
一方、20歳では食道がんや胃がん、大腸がんはほとんどありません。国立がん研究センターのがん統計データによると、現在20歳の男性が10年以内に何かしらのがんと診断される確率はわずか0.3%、20歳女性の場合は0.5%と非常に少ないです。

🔳抗酸化力の低下

カラダには、抗酸化作用を持ち、活性酸素を抑え込んで、老化を防止してくれる抗酸化酵素を作る仕組みがあります。しかし、抗酸化酵素を作り出す力のピークは20歳代。そこからジワジワと低下していき、40歳を過ぎた頃から、急激に減少していきます。それまではたとえ活性酸素が作られても、それを抑え込めていたのが、このあたりから、活性酸素の力が、抗酸化力を上回り、老化が進み始めます。
「若いときのようにはいかなくなったなあ」と、老化を実感し始めます。そろそろ、自らのカラダの力にだけ任せていては、老化が加速していってしまいます。
40代以降は、意識的に抗酸化力を補っていくことも必要になってくる年代です。若さを保ちたい、老けたくないと思うなら、食事をはじめとする抗酸化力アップに努めていきましょう。ゴマや玄米、緑茶といった、抗酸化パワーを持つ食品をとるなど、手軽に行えることから始めてみませんか。

🔳感染症

 一部のウイルスや細菌(例えば、ヒトパピローマウイルス(HPV)や

ヘリコバクター・ピロリ菌など)は特定の種類のがんのリスクを増加させます。これらの要素は単独または組み合わさってがんを引き起こすことがあります。また、すべてのがんがこれらの要素によって引き起こされるわけではありません。それぞれの人々のがんのリスクは、彼らの遺伝的背景、環境、生活習慣によって大きく変わる可能性があります。